名古屋工業大学 物理工学科・物理工学専攻 ナノ物性・光材料研究室
研究室の紹介Laboratories
当研究室では10ナノメートル以下のスケールの金属/半導体の微粒子を主に研究しています。この程度まで物質を小さくすると電子が狭い空間に閉じ込められるため、サイズに特有の性質(サイズ効果)が顕著に観測されるようになります。そのためサイズの変化とともに光学特性にも大きな変化が現れます。新しいナノ粒子を化学的に合成しサイズ/構造/組成を制御したり、それらを組み合わせたり集積して、高い光機能性をもった材料の開発を目指しています。光機能性のメカニズムを明らかにし材料の特性を向上させるため、色々な分光実験をおこない謎解きを進めていきます。
研究内容
多元化合物半導体ナノ粒子の合成と光物性の研究
貴金属-半導体複合ナノ粒子の合成と光機能性の研究
非金属ナノ粒子の近赤外プラズモニクス
ナノ粒子配列集積体の光物性
半導体ナノ粒子の高圧光物性
関連リンクLink
学生の声
-
大学院2年生 3人
大学院1年生 4人
学部4年生 5人
研究の様子
-
UV/VIS/NIR分光光度計(日本分光V570
波長190~2500 nmで、吸収スペクトルと反射スペクトルを測定できます。積分球を使った拡散反射スペクトル測定、入射角度を変えた絶対反射スペクトルの測定も可能です。透過測定には液体窒素、液体Heクライオスタットを使うことができます。
-
三次非線形感受率測定装置
Zスキャン法により、薄膜試料と液体試料の非線形屈折率と非線形吸収係数を測定することができます。測定波長は532 nmから900 nmです。
-
ナノ粒子合成装置
液相法により半導体や金属のコロイド状ナノ粒子を合成するための機器です。温度コントローラとマントルヒータで反応温度を制御します。反応容器内の減圧・ガス置換ができます。
ナノ物性・光材料研究室では?
-
鶴舞公園でお花見をしました。
-
ご退職される岩津先生と卒業・修了して研究室を去る人の送別会を浩養園でおこないました。
濱中 泰教授について
-
濱中 泰
出身高校:京都府立北稜高校
出身大学:大阪大学大学院工学研究科
担当授業科目:力学、物理材料数学Ⅱ、固体物理Ⅱ、材料機能工学演習Ⅰ・Ⅱ、材料機能工学実験Ⅰ・Ⅱ、実践研究セミナー、材料機能工学セミナー、物理工学セミナー1-4(大学院)、光物性工学特論(大学院)、研究室ローテーションⅠ-Ⅳ(創造工学教育課程)、創造工学研究(創造工学教育課程)
研究室の場所:1号館7階706A室
略歴:1995年4月 (財)レーザー技術総合研究所 研究員
1996年4月 名古屋大学工学部 助手
2004年4月 名古屋工業大学 助教授
2018年4月 名古屋工業大学 教授
研究分野:ナノ構造物質の光物性
研究者データベースへのリンク
研究成果等
-
代表的な論文
Raman study of a structural phase transition in C60 crystals
Y. Hamanaka, S. Nakashima, M. Hangyo, H. Shinohara, and Y. Saito
Physical Review B48, pp.8510-8513 (1993).
Ultrafast response of nonlinear refractive index of silver nanocrystals embedded in glass
Y. Hamanaka, A. Nakamura, S. Omi, N. Del Fatti, F. Vallee, and C. Flytzanis
Applied Physics Letters 75, pp.1712-1714 (1999). 他 -
学会発表
2018
1.日本物理学会第73回年次大会(東京理科大学野田キャンパス、2018年3月22~25日)
高圧下における半導体ナノ粒子CuInS2の発光特性
武田圭生, 澤口健文, 林純一, 葛谷俊博, 関根ちひろ, 濱中 泰
2.第65回応用物理学会春季学術講演会(早稲田大学西早稲田キャンパス、 2018年3月17~20日)
異種ナノ粒子の混合溶液を用いたCu2Zn(Sn1-xGex)S4混晶薄膜の作製
松本小次郎、高瀬友悠、濱中 泰
AgInS2ナノ粒子の表面配位子交換と粒子間相互作用
陳 十嘉、奥山覚史、濱中 泰、葛谷俊博
-
研究発表の様子
2018/3/23 - 24
物理学会(東京理科大学)に参加しました。
2018/3/17 - 19
応用物理学会(早稲田大学)に参加しました。