センター試験での集中力の重要性
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センター試験での集中力の重要性
センター試験本番でこれまで学習してきた力を遺憾なく発揮するためには、平常心で試験に集中して臨むことが大切になります。
そのために知っておくべきことがあります。
そこで今回は、試験直前から試験当日の過ごし方まで、集中力を高めるための重要なポイントを5つ絞ってご紹介します。
1 試験直前でもいつもどおりの食事を
試験前日の夕食と試験当日の朝食は普段どおりの食事を心がけましょう。
試験前日の料理は、お母さんが「子どものために」と腕によりをかけて「とんかつ」「焼肉」「すき焼き」など豪華な食事を用意してくれる可能性もあるので、事前に「いつもどおりでいいよ」と伝えておきましょう。
また、試験当日の朝食は普段通りの食事で構いませんが、普段からたくさん食べているのであれば、少し量を減らした食事を前もって習慣づけておくようにしましょう。
というのも、朝からたくさんのご飯を食べると、消化のために血液が胃に集中し、脳の活動が低下したり、それによって眠気を引き起こしたりするので大事な試験で頭をフル回転させることができない可能性があります。ですから朝は軽い食事を心がけておきましょう。
2 夜11時には布団に入って目を閉じよう
センター試験当日に必要なものは、前日の早い時間から準備を済ませておき、早めに布団に入ることを心がけましょう。
おそらくいろいろな不安や考え事からスムーズには寝付けないはず。
それでも電気を消して横になって目を閉じるだけでも、体の疲れは取れていきます。
眠れないからといってスマートフォンを触ってしまうのはNG。
ブルーライトにより、ますます目が冴えてしまって結果的に翌日の試験に影響してしまう可能性大です。
試験のことはあまり考えず、頭を真っ白にしてリラックスした気持ちで目を閉じましょう。そうすると自然に眠れるものです。
3 休憩時間は心身のリラックスタイムにしよう
意外と見落とされがちなのが、試験当日の休憩時間の過ごし方です。
これは人によってさまざまなアドバイスがありますが、今回おすすめするのは休憩時間を心身の休息に充てるという方法です。
一科目ごとの試験時間はほとんどの科目で60分。合間の休憩時間は20分となっています。
60分もの時間に集中して取り組むと、当然疲れが蓄積され集中力が低下していきます。周りが前の科目の自己採点で一喜一憂してたり、その横では一人で猛勉強を始める人もいるかもしれません。ですが、あなたはあなたの時間を過ごせばいいのです。
次の試験に頭を切り替えるためのリラックスタイムに充てることを優先し、トイレ休憩や軽くストレッチをするなどの時間の使い方をしましょう。それでも余った時間ができれば、数分で振り返りができる自分でまとめた単語帳などをパラパラとめくるだけでもいいでしょう。
センター試験は長丁場です。休憩時間をうまく活用して心身を休ませながら本来の実力を発揮しましょう。
4 試験会場周辺の地理や雰囲気を事前に把握しておく
オープンキャンパスへの参加はもちろんですが、それ以外にも何度か試験会場へ足を運ぶ予行練習をしておくのもいいかもしれません。
できれば同じ曜日、同じ時刻など本番と似たような状況を再現すると、より安心できます。
そして、試験会場への道のりだけでなく周辺の建物や看板などもそれとなく頭に入れておきましょう。その行動が、もしものときに役立つかもしれません。
ちなみにお腹が弱い人やトイレが近い人は本試験会場に着いたらまず、トイレの場所を必ず確認しておきましょう。
場所をわかっておくだけでいつでも行けるという安心感を得られますし、試験中にもし行きたくなったときでも時間のロスを少しでも減らすことができます。
5 普段から集中力を高める自分なりの方法を考えておく
深呼吸、ストレッチ、ペン先を集中して眺めるなど、自分なりの集中力を高める方法を考えておきましょう。
思いつかない人は、インターネットや本で調べて自分にあったものを探してみましょう。
こうした自分ルールは、一流のスポーツ選手なども行っている方法です。これによって普段の練習から行っているパフォーマンスを本番でも発揮するための「ゾーン」に入るための儀式なのです。
ただし、スポーツと試験は違うので、あまり周囲に不審がられない試験会場でもできる行動にとどめておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?これら5つのポイントに共通しているのは「いつも通り」を心がけることです。
たしかにセンター試験というのは人生におけるターニングポイントの一つではありますが、それを適度な緊張感を持って臨めるかどうかが鍵になります。
本番直前になって慌てて対策をはじめるのではなく、普段の生活から改善すべき点を見つけそれに対して策を講じる。
それはセンター試験に限らず、大人になってからも永遠に続けられる、人生を豊かにするための大切なポイントです。
こうしたことを高校生のうちから習慣化しておくと、大学生になってからも有意義な時間の使い方ができるようになりますよ。