偏差値とは何か?
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偏差値とは何か?
模試の結果を表す指標としてよく使われている偏差値ですが、「偏差値ってなに?」と聞かれて説明できる学生さんはどれくらいいるでしょうか?それほど多くはないはずです。ですから、この機会に偏差値の定義をもう一度確認しておきましょう。
偏差値の説明
偏差値とは、ある集団の中で自分の学力がどのくらいの位置に分布しているのかを測ることができる便利な指標になります。具体的な例をみてみましょう。
AさんとBさんがそれぞれ難易度の異なる別々の試験を受けたとします。
Aさんは平均点が20点といわれる難関なテストで、50点をとりました。一方、Bさんは平均点が90点という簡単なテストで70点をとりました。点数だけで見るとAさんは50点、Bさんは70点なので得点が大きいのはBさんだと言えます。
しかし既におわかりのように、学力が優れているのはAさんのほうです。このように、ただ得点を比べるだけでは、本当の意味で相対的な学力を測ることはできません。
そこで、「偏差値」の登場です。通常、あるテストにおける平均点=偏差値50として扱われ、先程の例でいえば、Aさんは平均点が20点(これが偏差値50)のテストで50点だったので、Aさんの偏差値は60~70。
もう一方のBさんは平均点が90点(これが偏差値50)のテストで70点だったので、偏差値は平均以下の偏差値40程度になります。
つまり、自分の偏差値を知ることはある集団における平均値から自分がどの程度隔たっているのかを知ることができる便利なものさしになります。
もちろん数値が高ければ高いほど成績が良いことを表しており、この偏差値を元にすることで試験を受ける大学を決める一つの指標となるわけです。