『卒業論文について』まとめてみました。
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『卒業論文について』まとめてみました。
卒業論文は、大学を卒業するために提出する論文のことです。
卒業論文はどのように書くのかについて、調べてみました。
文系・理系の卒業論文の違い
理系の卒業論文は、文系と比較した場合は、大変と言われることが多いかもしれません。
まず、文系は、卒業論文自体が必要ない場合があります。
ほとんどの理系は、卒業論文を提出しないと卒業できません。
また、文系の卒業論文の場合、根拠となるデータは、資料から抜粋する等で済むことがありますが、理系は、たいていの場合、自分で実験をしてデータを得る必要があります。
その実験に時間を費やす場合が多いです。
実験で失敗したり、予想外のデータが出てしまってやり直したりとハプニングもよく発生します。
このような点から、理系の卒業論文は大変と言われています。
卒業論文の書き方
卒業論文の書き方や流れは、大学や学部、研究室によって様々です。ここでは一般的なものをご紹介したいと思います。
テーマを決める
卒業論文は、どの研究室に入るかで、ある程度の分野がしぼられます。
具体的なテーマは、その研究室の先生と話し合って決めることが多いです。
自分で研究したいテーマを提案する人もいますが、大抵は、先生や卒業生の研究を踏襲したテーマがほとんどです。
卒業論文の目的・背景等を明確化する
テーマを決めたら、自分の卒業論文の目的や背景、最終目標をじっくり考えることが重要です。
方向性を誤ってしまうと、これから始める研究が全部無駄になってしまいます。また、研究途中で思わぬデータが出てしまった場合も、目的や背景をしっかり把握していれば、方向修正が簡単です。
実験の準備・下調べをする
自分が目標とする結論を導き出すためには、どのような裏づけが必要か?そのためにはどのような実験が必要か?その手法は何にするか?など、具体的な実験計画が必要になります。
必要な機材や計測器、薬品などをリストアップしたり、スケジュールを組んだり…考えるべきことはたくさんあります。
実験を行い、結果を考察する
実験を行い、データが出たら、じっくり考察します。
得られたデータに穴はないか、想定外のことはないか、別の視点で考えると違う結果が導き出せないか?など考えることは沢山あります。
その後、次に必要な実験の計画を立て直したり、場合によっては研究の方向修正をしたりします。
これらの手順を繰り返し、卒業論文を書き上げる下準備を行っていきます。
卒業論文を始める時期
卒業論文を書き始める時期は、研究室の先輩に聞いてみるのが一番です。
大学や研究室によって、卒業論文提出の期限やルールが違うのと、自分の研究内容や進み具合にもよるからです。また、書き上げた論文を先生にチェックしてもらい、修正する作業もあるので、先生の都合も考える必要があります。
更に、卒業論文の提出だけではなく、審査員の前での発表が必要な大学もあるので、事前にチェックしておきましょう。
効率的に卒業論文を書くためには日頃の考察が重要
卒業論文は、書式などのルールが、大学によって違うこともあります。しかし、研究時に論文を読んだり、先輩の卒業論文を読んだりしていれば、書くこと自体はそれほど大変ではありません。
大変なのは、どんな内容にするかを自分で考えることです。
卒業論文の書き上げの効率を上げるためには、普段の勉強が重要です。
得られた実験結果などから、考察できることは何か、どのように結論に持っていくかなどを常に考えておく、必要な実験データはきちんと整理しておく、といったことをしておけば、短期間で書き上げることができます。
卒業論文の平均的な文字数は?
文字数は大学や研究室、研究内容によります。
A4用紙2~3ページで終わる人もいますし、50ページに及ぶような卒業論文を書く人もいます。理系の場合は、実験データを掲載する頻度が高いので、ページ数が増えることもしばしばです。
平均すると、A4用紙で20ページ前後ではないでしょうか。文字数に換算すると大体2万文字くらいだと思います。
卒業論文は、大学や研究室により様々です。
大変ではありますが、自分の大学で勉強した証にもなるものです。
きちんと準備をして、計画立てて、進められるようにしましょう。